乳幼児のひじやひざの内側だけ色が違う・・(薄かったり赤かったり)
そんなときは小児アトピー性皮膚炎かもしれません。
今日は小児アトピー性皮膚炎の体験談です。
小児アトピーのケア・気をつける点・治し方など紹介しています。
小児アトピー 我が子の発症は1歳頃
娘がちょうど1歳になる頃・・
ひじの内側の皮膚だけ色が違うことに気づきました。(直径1cmくらいの円で、皮膚の色がちょっとだけ薄い感じ)
なんだろう?とちょっと気になったものの、他の部分の肌は綺麗だし子供は元気だし、様子を見ることに・・
(特にかゆがることもなかった)
数日後、今度はひざの裏側も同じように色が変わっていました。そしてかゆがっています。
ひじの内側も変化はなかったので小児科で診てもらうことに・・
小児科にて軽度のアトピーと診断される
小児科にて軽めのアトピーと診断されました。
アトピーのイメージ・・皮膚が赤くなったりカサカサが広範囲に出るもの、と思い込んでいた私。
数日間放置しちゃってごめんね。
小児科の先生から我が子は肌が弱いと言われびっくりしました。
もっちりしっとり綺麗な肌だったのでとても意外。
オムツかぶれなども一度もしたこともないのに・・
処方されたのは保湿剤と軽いステロイド軟膏
肌の保湿をしてくれるヘパリンと保護のためのプロペト(ワセリンの純度が高めのもの。とてもオイリー)
をブレンドした保湿剤と、ロコイドという軽めのステロイド軟膏が処方されました。
そしてケアのポイントを説明されました。
小児アトピーのケアのポイント(初診では・・)

- 皮膚を清潔に保ち保湿をしっかりする
- 1日に5、6回ぬるめのシャワーで流して全身に保湿剤を塗る
- 特にお風呂上りはすぐに保湿することが効果的
- 炎症部分にはピンポイントでステロイド軟膏を厚めに、先に塗った保湿剤の上に重ねて塗る
- ステロイドの塗布は1日1回まで
だそうです。
お子様がいる方ならこれを読んだら誰もがそう感じると思いますが・・
けっこう大変です、これ。
何が大変かって”1日に5、6回シャワーで流す”ってところです。
朝、午前中、お昼、夕方、夜・・これで5回です。数時間ごとに服を全部脱がせてシャワーして塗っていることになりますね。
これを毎日とは・・
その小児科の先生いわく、『理想はそのくらいです。やっている人もいます』とのこと・・
私は最低でも朝昼晩の3回は毎日やっていました。
それにプラスしてはおむつ替えの時に塗れる範囲で塗ることもしていました。
そんな感じで、自分的にはけっこうがんばって塗っていたんですが、治療開始から半年ほどで引っ越しをすることになり、かかりつけの小児科も変わりました。
保湿剤は1日1回でも効果はある
引越し先の新しく診てもらった小児科の先生が言うには・・
『そんなにがんばりすぎなくて大丈夫ですよ。1日1回でも効き目はありますから』
と。
この小児科、とても人気で評判がいいんですよね。
的確な診断はもちろんですが、こういうところだな、と。
ママって妊娠中から産院でも怒られてばっかなんですよ(もちろんありがたいんですけど)
この小児科が人気の理由が分かりました(笑)
話がそれましたが・・
新しい小児科では
『お風呂上がりの保湿を入念に行って、炎症部分はステロイド。後は無理なくすればいいですよ』
という感じでした。
そこで保湿を塗る頻度を試しに減らしてみたところ・・
(全身はお風呂上りのみ1日1回・荒れやすそうなところはおむつ替えの時に保湿ローションを塗った後にピンポイントで塗る)
特に悪化するわけでもなく変化は見られませんでした。
軽度のアトピーならこのくらいでも十分なのかな、と感じました。
最初の小児科で頻繁なシャワーの後に保湿剤を塗るようにすすめられたのは清潔にすることの他に、シャワーの水がお肌の水分補給になるという意味もあるんですよね。
なので私はシャワーで水分補給をするかわりに保湿ローションで水分を与えた後に小児科のクリームで蓋をするイメージで塗ってあげていました。

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小児アトピー発症から約1年半・・炎症が出たり治ったりを繰り返し→その後『もう治ったと言っていい』と診断される
基本は保湿剤のみ、炎症部分があらわれたらステロイド。
これを繰り返して1年半・・
ステロイドの出番は2、3日に一回くらいです。
なかなか完治はしません。
2歳半頃の状態です↓

丸を付けたあたり、少しだけ赤いぶつぶつがあります。

↑ステロイドを塗った次の日。炎症がない状態。
不思議なことにこの部分は日焼けしないんですよね・・
膝裏の炎症はほぼ起こらなくなりました。
太ももや背中、脇にに小さく炎症が出ることが。

太もも裏も荒れやすいです。
空気が乾燥している秋冬は夏よりもやや悪化傾向にあります。
やっぱり保湿が大切ですね。
冬は1日2回、朝も全身保湿をしてあげた方がよさそう。
2020/3/14 追記
この記事を書いてから約4カ月。ちょっと変化があったので追記します。
先日、保育園入園前の健康診断に行ってきました。
そこでこの程度ならもうアトピーではない、と診断されました。
(保湿&たまにステロイドは今も続けています)
『もう治ったと言っていいでしょう。でも悪化する可能性はあるので保湿は続けてくださいね』と。
そして『肌、キレイですよ。お母さんががんばって保湿しているからですね。』と。
ああ、なんてありがたいお言葉・・さすが人気の先生です(笑)
今も保湿とステロイドは続けているものの、ステロイドの出番は減りました。
2020/8/6追記
早いもので娘も3歳2か月。
お肌の調子はというと・・
ここ2・3か月でステロイドを使ったのは1、2回くらい?
ほぼ保湿のみで済んでいます。
色が薄かったり赤くなることもなく、順調に改善されています。
日焼けも色むらなく焼けるようになりました。
小児アトピーは治るもの?悪化させないポイント
小児アトピーは6歳頃までに治る子どもが多いそうです。
悪化してしまったり、重度の場合は大人のアトピーへそのまま移行してしまうそう。
そうならないためにも対策をしっかりとしたいですね。
小児アトピーを悪化させないための対策
先ほどの内容と重複しますが、小児アトピーの対策方法を詳しく説明していきます。
◆とにかく保湿、肌を清潔に保つ
小児アトピーは風呂上りの保湿が特に効果的なので、お風呂から出たらなるべく早く肌が水分を保っている状態で保湿剤を塗ってあげるのがポイントです。
◆しっかり優しく洗う・すすぎ残しに注意する
体を洗う際、石鹸をよく泡立ててから手で洗うことが望ましいです。
(タオルやスポンジだと肌を傷つけてしまったり刺激が強いため)
石けんの泡立てはネットなど使ってきめ細やかな泡を作りましょう。
泡立てが甘いと皮膚にせっけんの成分が残りやすくなってしまいます。
月齢が低い赤ちゃんなど手が離せない場合は泡で出てくるタイプが楽ですね。
関節の内側などシワになりやすいところはシワを伸ばして洗います。
せっけんを残さないようにしっかりとすすぎをすることも大切です。
↑敏感肌を優しく洗う天然馬油の泡ベビーソープ。おすすめ。
全身に使えます。
◆バランスの良い食事・健康的な生活習慣を身につける
健康な皮膚は健康な体から。
基本的なことですが食事や睡眠、適度に体を動かすことも大切ですね。
ちなみに小児アトピーから大人のアトピーに移行してしまった友人は・・
子供の頃から中度程のアトピーだった友人。
大人になってからも悩まされていました。
が、第一子を出後に症状が改善。
ほとんど完治と言っていい状態にまでよくなっていました。
出産で体質が変わることってあるんですね。
(湿度が高い地域に引っ越したのもあるかも?と言っていましたが)
ただこれは稀なケースであり、やはり日々の地道なケアが大切ですね。
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まとめ
完治までは長期戦となるアトピー性皮膚炎。
適切なケアで改善されていくものなので、根気よく治療に挑みましょう。
新薬の研究もされているそうなので期待したいところですね。
慣れてくるとちょっとずつケアがずさんになりがち・・(軽度だと特に)
ちゃんとやってあげよう、と記事を書きながら心を入れかえた筆者でした。
それではまた。


