今日は子供に読ませたい、いや是非大人にも読んでほしいおすすめの児童書を紹介します!

こそあどの森シリーズ
全12冊(1994〜2017)
対象年齢小学4年頃~
「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」
こそあどの森は、どこにあるかわからない、ふしぎな森。あなたの身近にあるのかもしれない……個性的でチャーミングな妖精たちに会えるかもしれない、なつかしの森。思いもかけないことが、あたり前のように起きている、魅力いっぱいの森。ストーリーテラー岡田淳さんが大切に書きためたライフワーク。
珠玉の宝物をどうぞ1作1作お味わいください。EhonNaviさんより引用
こそあどの森の、どこにあるんだろう?どこかにありそう、でも不思議!
そんな世界観をもつこのシリーズは『日本のムーミン』とも言われています。
第1巻は1994年発売。
2017年に最終巻である12巻が発表されました。
ファンから惜しまれつつ、こそあどの森シリーズは幕を閉じました。
こそあどの森は『日本のムーミン』
作者の岡田淳さんは世界に誇る日本の児童向けファンタジー作家。
元小学校の教諭なんですね。
神戸大学教育学部美術科を卒業した岡田さんはイラストも得意とし、マンガ集を出すほどの実力ぶり。
児童書の挿絵もご自身で描かれることが多く、このこそあどの森シリーズの挿絵も全て岡田さんによるもの。
・・まずですね、この挿絵がとってもいいんです!こそあどの森の世界観が見事に伝わってきます。
例えば主人公のスキッパーが暮らす家『ウニマル』


こんなの、見てるだけでワクワクしませんか?ワクワクするでしょ??
こんなところに住んでみたい!
子供の頃の憧れがぎゅっとつまったような、そんなおうちです。
しかもウニマルだけじゃありません。
こんなのも。


こんなのも・・

森全体も・・

日本のムーミンと言われるのも納得。ムーミン好きの私も全く異論なし!
(ムーミンの原作より文章・内容はやさしめです。)
きっと岡田さんは少年の心もずっと持っている人なんだろうな〜、なんて思っちゃいます。
そしてこの世界観にときめく私も完全に同類ですね。
ストーリーはドキドキわくわくなファンタジー
シリーズごとに不思議なことが起こるこそあどの森。
小さい子だとちょっとドキドキする展開もありそうですが、毎回優しく平和に終わるので安心して読ませられます。
ゆっくり読んでも3時間くらいで読破できる長さで、ちょうどよくお話が広がって綺麗に回収されていきます。
こそあどの森の個性豊かな住人たちもそれぞれおもしろいです。
仲良し夫婦のポットさん&トマトさん。
シリーズごとに好きな名前に変える、かしましいふたごちゃんもかわいいです。

大工のギーコさん&スミレさんと、飛んできた屋根裏の家に住む、作家のトワイエさん。トワイエさんって作者の岡田さんがモデルかな~?とか勝手に思ったりして・・

内気な主人公スキッパーの成長ぶりもみどころ
主人公はあまり他の住人と積極的に関わらない、内気な少年スキッパー。
これがまたいい子なんですよ、賢くて優しくて。
シリーズを追うごとにちょっとずつ殻を壊して成長していくのがいいですね。
我が子もこんな子になってくれないかね~・・
スポンサードサーチ
シリーズいちおすすめな『はじまりの樹の神話』
シリーズ6作目の『はじまりの樹の神話』
この12作の中でも特に大人にも読んでほしいのがこちらです。
作者岡田さんの伝えたいメッセージがぎゅっとつめられたようなこちらの一冊。
すごいですよ~心打たれる名言が飛び出しますよ~。
ああ、言ったらもったいないので言えません・・!(笑)
シリーズものだけど途中の1冊だけでも楽しめます。
図書館にはおそらくほぼあるシリーズなので、気になる方は探してみてください。
このシリーズはぜひ家の本棚に迎えたい、永久保存的な名作児童書です。
文庫は出てないんですよね~
いつか大人買いするんだ・・!!
