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『ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~』は子供に見せたい隠れた名作!!

ブックオブライフ

先日”ブックオフライフ”をU-NEXTにて視聴しました。
何気なく見たけれど素晴らしいメッセージ性がある、子どもに見せたい作品でした!

今回はブックオブライフの感想や小ネタ、同じようなメッセージが込められた別の作品たちも紹介していきます!

ブックオブライフタイトル

ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~

アメリカ/2014 95分
監督:ホルヘ・R・グティエレス
制作:ギレルモ・デル・トロ、ブラッド・ブッカー
キャスト:ディエゴ・ルナ、ゾーイ・サルダナ、チャニング・テイタム

この映画の内容をひとことで言うと・・・


死者の国の二人の支配者に恋の行方賭けのネタにされ巻き込まれていく男女の三角関係の様子をメキシカンなノリで展開。
成長した豚さんがどうしても斎藤さんに見えてしまう、そんな話。

あらすじ

「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ製作のもと、闘牛士の青年が織りなす恋と冒険の物語を、メキシコ独特の生死観を背景に描いたダークファンタジーアニメ。
闘牛士の家系に生まれた心優しい男の子マノロは、幼なじみのホアキンやマリアといつも一緒に過ごしていた。

やがてマノロとホアキンは、美しく成長したマリアに恋をする。
祝祭「死者の日」に彼らの三角関係を見つけた死者の国の支配者ラ・ムエルテとシバルバは、将来どちらがマリアと結婚するかを賭けることに。ホアキンに賭けたシバルバは強大なパワーを持つメダルを彼に渡してマリアを惹きつけ、毒蛇を使ってマノロを死者の国へと誘う。
その頃、町が盗賊団に襲撃され、マリアの身に危険が迫っていた。

声優には「マジック・マイク」のチャニング・テイタム、「エリジウム」のディエゴ・ルナ、「アバター」のゾーイ・サルダナら豪華メンバーが集結。映画.comより

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感想やら小ネタやら・・


ひとことあらすじだけ見たら”ひでー話・・!”
って感じだけど、これすごくいいお話でした。

クセがある人物デザインとメキシカンなノリ。
最初はどこかなじめない感じがしていたけれど、テンポがいいしマリアは強くて可愛いし、いきなり死んだりしてまさに
”メキシコ人どーなってんの?”
って感じでいつの間にか惹き込まれて最後まで飽きずに鑑賞できました。

映像も音楽も良くてストーリーのまとめ方もとても良い。
ラ・ムルテ&シバルバの関係が楽しい。
そして何よりこの作品の一番の魅力は、伝わってくるメッセージがとてもよかった。

世の全てが載っている生命の書。
主人公マノロのページは白紙だった。
作品中で何度も出てくる言葉、”自分の物語は自分で作る”
これ大事。とても大事。

マリアというキャラの、”古き良き女性像を持つ人を置き去りにするような現代女性の姿”は見ていてとても共感できるし気持ちいいですね。

『シンデレラ症候群』への警鐘


私の愛読漫画、藤田和日郎先生『月光条例』でもこのブックオブライフと同じようなメッセージが出てきます。

この月光条例のお話の中で、登場人物のひとりである”シンデレラ”は自分の境遇に疑問を抱いているんですよ。

近年、”いつか王子様が現れて自分を幸せにしてくれる・・”という主体性がなく依存性が強い女性を『シンデレラ症候群』と呼ぶようになりました。

月光条例に登場するシンデレラは、自分のデザインだけで王子に選ばれて、綺麗なドレスを着て立派なお城に住み美味しいものを食べる・・

『私は何か自分で決めたことがあったか。
私に憧れと羨望の眼差しを向けているあの貧困の女性と私は何が違ったのか。』

自分の恵まれた境遇に違和感を感じたシンデレラは動き始めます。
最終的に自分の意志で決めた自分の道をすすむシンデレラの姿は、私たちがよく知っている童話の中のシンデレラとはまるで別人、とてもたくましく強く、輝いて見えるのでした・・・

作者の藤田さんはおそらく童話の中のシンデレラを見て
『それ本当に幸せなの?』
って疑問を抱いて月光条例のシンデレラ編を描かれたんじゃないかな、と(勝手に)思います。
世のシンデレラ症候群の人々への警鐘・これから大人になる少女に向けてのメッセージとも読めますね。
もちろん男児にも・・性別を超えて必要なメッセージですね。


↑こちらもクセが強い絵ですがとてもおすすめ。
娘には少女漫画よりこっちを読ませたい!そんな漫画です。

題材・死者の祭り


メキシコでは11月1日・2日に死者の祭りが行われています。

メキシコ死者の祭り
死者の祭りギターを弾く骸骨


親族や友人が集まり故人への思いを馳せて語り合う・・
死者の祭りは”メキシコ版のお盆”といったところ。
日本のお盆よりも明るくカラフル、歌う骸骨もポップに感じますね。

ブックオブライフの作中でも出てきましたが、死者の国は『思い出の国』と『忘れ人の国』の2か所あります。
メキシコの人は死んだ後、”生きている世界以上に楽しくて華やかな思い出の国”で過ごしますが、死者が全員思い出の国にいられるわけではありません。

生きている人間、誰からも忘れられてしまった死者は暗く寂しい忘れ人の国に住まなければならない・・

これはこの作品を見ていてふたつめに響いた部分でした。

”人は二度死ぬ”役所広司監督作品『ガマの油』


”人は2度死ぬ。一度は肉体が死んだとき、もう一度は忘れられた時”

役所広司監督作品の映画『ガマの油』にはこんな感じのセリフが出てきました。
だから仏壇を綺麗に、手を合わせ、故人を思い出しましょう・・
ブックオブライフを見てメキシコ人と日本人の死生観・・通ずるものがあるのかも、と思ったりしましたね。


↑大切な人を亡くしたという方みんなに観てもらいたい作品。
愛に溢れた映画です。

リメンバーミーと似てる??


ちなみにこの”ブックオブライフ~マノロの数奇な冒険~”は日本では未公開で知名度はイマイチ。

そしてこの後に出てきたピクサーの『リメンバーミー』がメジャー作品ということで、パクリ呼ばわりされたりやたら比較されているちょっとかわいそうな一面も。
(同じ題材ってだけでパクリパクリいう風潮嫌い・・)

当たり前だけど使者の日という同じ題材の別の作品。
どちらもパクリではなくどちらもオリジナル作品です。

リメンバーミーも観たけどそれぞれの良さがありますね。
あちらは映像が美しかったのが印象に残っているな~

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小さい子供には吹替えがおすすめ!


日本未公開でも日本語字幕&吹替のDVDは出ています。
良い作品を日本版でも作ってくれてありがたい。

吹替キャストは木村昴さん・小松由佳さん・鶴岡聡さん・中田譲治さん・勝生真沙子さん。
吹替えの評判もいいしセリフ、言葉が多めな作品なので小さいお子様は見やすいですね。

ちなみに私はU-NEXTで字幕・吹替どっちも見ました。

U-NEXTでブック・オブ・ライフを視聴する U-NEXTでブック・オブ・ライフを視聴する



これから大人になる子どもたちへ。
大切なメッセージがつまった『ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~』
皆様もぜひお子様と一緒にご覧ください♪

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